新婚旅行(イギリス・イタリア)#6

前回 prelude.hatenablog.jp

King's Cross Station

この日はイギリス最終日。雨。昨日は晴れていたけれど、イギリスは聞いていたとおり曇天・雨天が多い。荷物をすべて片付けて慣れた足取りでホテルからHolborn駅へ。

向かった先は、空港への乗り換え駅であるKing's Cross駅。この駅は地上にあるターミナル駅ということもあり非常に大きかった。ハリー・ポッターの聖地でもあり興奮気味に建物を眺めた。

King's Cross Station

ちなみに隣にそびえ立つはSt.Pancras駅。ハリー・ポッターの劇中では駅の外観にこちらの駅が使われている*1

St.Pancras Station

駅構内は非常に広々としていて日本のターミナル駅とは異なる。空港のように大きな画面にダイヤが掲示されている。改札を取り囲むようにして飲食店が並んでおり、多くの観光客や地元民がそれぞれの出発を待っていた。

King's Cross駅構内
2階から見るとこんな感じ。
King's Cross駅を2階から

さて、この駅の観光名所はなんと言っても9と3/4番線である。

Platform 9 3/4

そこはハリー・ポッターのファンが多く集まるグッズショップとなっている。店内は作中の世界観でコテコテに装飾された空間になっていた。

London City Airport

出発時間になったのでいざ空港へ。

ロンドンシティ空港は発着駅がイギリス近隣の国ということもあってそこまで大きくない。

London City Airport
待合

出発時間まで時間があるので、お昼ごはんを食べたりコーヒーを飲んだりして時間を潰した。さすがに数日もイギリスで過ごすと、お店でそれっぽく注文することには慣れてきた。まず飲食店はとりあえず「yes」と言えばなんとかなる。このコツのおかげで、カバンに水を持っていたがハンバーガーと一緒に炭酸水が出てきた。

妻から「なぜハンバーガーを上から撮るのか理解できない」と言われた写真

搭乗時間になりゲートを通過すると、狭い通路を歩かされた。大きい空港ではないので、駐機されている場所まで自力で歩いて向かう。

狭い道
搭乗するのはITAエアウェイズの飛行機。尾翼はイタリア国旗になっている。
飛行機

飛行時間は2時間弱、時差を考慮すると出発から3時間後にイタリアに到着した。

Linate Airport

イタリアに到着!Linate空港はLondon City空港より大きいようで人も多かった。到着してまずポンドをユーロに外貨両替した。イギリスに入国時にポンドに両替したものの、ほとんどクレジットカードで支払うことができたので、現金はほとんど減っていなかった。

Linate Airport

空港内のお店を横目に、ミラノのホテルへ向かうため電車移動。イギリスの電車は狭かったがイタリアの電車はとにかく乗り心地が良かった。

イタリアでの最初の電車

どうやらイタリアの鉄道は日立製作所が作っている*2ようで、たしかに車内に日立のロゴが入っていた。

イタリアの洗礼

ホテル最寄りのTricolore駅に到着。しかしミラノに着いた途端にモバイルWiFiの電波が捕まえられなくなり非常に焦った。電波を捕まえるためにうろうろしているところを現地人に訝しげに見られるが、旅行前に周辺地図をオフラインでダウンロードしていたので問題なし。WiFiは諦めてホテルに向かった。イギリスとは街並みが違って面白い。ロンドンはかなりキレイに整えられた街だったが、イタリアは建物が昔のままのようで、装飾が多く施されていた。もしかしたら、ロンドンは空襲*3で壊されてしまって最近作られた建物の方が多いのかもしれない。

Tricolore Station
Via Antonio Kramer

ミラノでの宿はユーロホテル*4。写真建物の1階に受付がある。受付でWiFiが繋がっていないことを思い出し非常に焦ったが、旅行前に印刷した予約ページを見せながら手続きを進めた。

Eurohotel

部屋は写真の建物内ではなくこの建物の道路を挟んだ正面の建物だった。入館するためには、パスコードを入力後ふたつのボタンを同時に押す必要がある。しかし"同時に押す"という説明がわからない。そうしていると、(ロンドンと異なり観光客慣れしているのか、)日本語で「一緒に」と説明してくれてすごかった。

部屋に入って荷物を降ろしてぐったり、、、としてしまうとベッドに根を生やして動けなくなってしまうので晩ご飯探し。

室内

ホテル近辺にGoogle Mapで評判の良いイタリアン*5を見つけたのですぐさま入店。

Ristorante Pizzeria La Ragazza

入店すると早速イタリアのフレンドリーな接客を受けた。陽気なオジサンが日本語混じりに元気に注文を受けてくれる。頼んだのはワインにチーズにピザ。出てくるものすべてが美味しくて本場のイタリアンに感動した。Google Mapを眺めてフラっと入ったお店でこのレベルかと思うと、イタリアで過ごすご飯がとても楽しみになった。日本のイタリアンも美味しいが、本場は圧倒的に美味しかった。

退店時には店員と記念撮影をした。他の店員もすごくフレンドリーで、みんな日本語で挨拶してくれた。

ホテルに帰る前にスーパー*6に寄ってみた。雰囲気はイギリスと大きな違いはなかったものの、肉やチーズが非常に多く陳列されていた。パスタも多い。

Unes
数多のパスタ

気づけば空は暗くなっていた。夜のミラノを感じながらホテルへ。

新婚旅行(イギリス・イタリア)#5

前回

prelude.hatenablog.jp

キューガーデン

イギリスで丸一日過ごせる最終日。この日は妻たっての希望であるキューガーデンを訪れた。キューガーデンは宮殿併設の庭園として始まり、今は王立植物間である。世界で最も有名な植物園であり、世界遺産に登録されている。その広さは1.21平方kmもあり、実にディズニーランドの2.5倍超になる*1

ロンドン市内の移動に慣れてきたため、地元民のようなスムーズさで電車に乗り込む。ホテル最寄りのHolborn駅からは電車で40分ほど。

Kew Gardens Station
駅名標

駅前は植物園のお膝元ということもあり緑が豊かにある。また、昨日までいた都心部の建物とは雰囲気が異なる気がする。こちらはいわゆるヴィクトリアン様式というかよく想起するイギリスの建物という感じがする。

駅前

駅前の広場では多くの露店があり賑やかにしていた。また、学生くらいの子による演奏もあり小さなお祭りのようになっていた。

パン屋
八百屋
少年少女による演奏

この通りで昼食を取ることにした。駅前だけでなく店内にも緑が多くあり、町全体がキューガーデンを盛り上げているようだった。

Antipodea Kew

メニューは健康的でヘルシーな料理が多かった。チキンも美味しかったが、このブログを書いている今となってはナスの方が記憶に残っている。その場その時の空腹を満たしてくれたのは確実にチキンだったのだが、海馬に刻み込まれるのはやはり現地ならではの食材・料理・体験なのだろう。

チキンのなにか
ナスのなにか

お腹を満たしたのでキューガーデンへ。駅から数分の歩いてすぐのところにある。

キューガーデン正面

これは入ってすぐのところにあるPalm House*2という温室。周りに建物がなく引きで撮っているのでこじんまりとして見えるがなかなか大きい。

Palm House
中に入ってみると背の高い木から変な形の花まで色々あった。
赤い花
黄色い花
多脚の木
謎の木
フサフサとツルツル
すごいことになってる
上からも見られる

温室を出ると湖があり、謎のオブジェがある。このオブジェ...うっ、どこかで...*3

トゲトゲのオブジェ

少し歩くと睡蓮の建物がある。建物の装飾や植物と合わさって幻想的な雰囲気になっている。

Waterlily House
館内

湖をぐるっと回って次の建物へ。こちらはTemperate House*4という名前。

Temperate House
中には盆栽コーナーがあり大きな金の盆栽が飾られていた。
盆栽
盆栽ズ

建物を進んでいくと開けた場所に多くの植物がある。

ペリカンのクチバシのような
歩道にはみ出す植物
メークイン

建物を出たところに空中遊歩道があった。

Treetop Walkway
途中で見つけたもじゃもじゃの木。中に針金が入った手芸の材料あるよね。
もじゃ木
「これはいい芝じゃないかぁ」とやっているところ。
芝鑑定
キューガーデン内には三角形を描くように大きな道がある。これはそのうちのひとつ。
SYON VISTA

続いてはキュー宮殿*5。今となっては世界遺産となった植物園だが、その始まりは宮殿併設の庭園でありもちろん宮殿がある。

Kew Palace
裏にも庭園がある。
Queen's Garden #1
Queen's Garden #2
ハリー・ポッターに出てくる迷路*6みたいなところもあった。
Queen's Palace #3

歩き疲れたので一服。閉店ギリギリに入ったみたいで自分たちが最後の客だった。イートインスペースには鳩が紛れ込んだりしていた。

The Orangery #1
The Orangery #2
The Orangery #3
紅茶を頼んだのだが、これがまた非常に飲みづらかった。蓋とコップのサイズが微妙に合っておらずこぼさないように飲む必要があった。少ししたら歩きながら飲もうかと思ったが、諦めて蓋を外して飲み切るまでお店に留まることにした。 ちなみに、キューガーデン内はトイレが少ない。植物がある建物にはトイレがないため、このような飲食店などで済ませておくと良い。

続いては様々な気候を再現して管理された建物だ。

Princess of Wales Conservatory
蜂の巣みたい
茂みに囲われた通路
サボテンズ
触手みたい
この木はところどころから蜘蛛みたいなものが生えていて衝撃だった。
謎の木
サボテンは変なのが多い
▶▶▶▶▶
サボテンは日本と大きく異なる過酷な環境に適応した姿をしており、変な形や色をしているものが多く面白かった。ちなみに砂漠に住むラクダはサボテンを食べることができる*7

サボテンゾーンを抜けて広いところへ。

良い感じの空間
食虫植物っぽいやつ
加工品みたい
毛むくじゃらになる植物も面白かった。
これが
こうなる

建物を出るとすぐそばにドーム状の建物がある。ここは小さめ。

Davies Alpine House
どことなく和な雰囲気

帰りに向けて最後の道。畑がある。

Edible Science: Kew's Kitchen Garden
アーチ
今までと雰囲気が変わって宮殿の庭園っぽい。
Agius Evolution Garden
佇み

ここを抜けると最初のPalm Houseの湖に出る。お土産コーナーがあるのでそこを少し眺めてキューガーデンを出た。

Hammersmith

ちょうど夕方だったので夜ご飯を食べることにした。どこで食べるか決めていなかったが、キューガーデンへ行く途中で乗り換えを行った駅が大きかったのでそこで降りて散策する。

Hammersmith Station
街並み #1
街並み #2

少し歩き回って探したけれど、いま食べたいものとしてピンとくるものはなく、またキューガーデンで歩き疲れてしまったのですぐ入れそうなところにした。

Bill's Hammersmith Restaurant
店内

頼んだものは「肉!!!」と「野菜!!!」。妻とは同じ一日を過ごしたのに正反対の料理を頼んだ。

肉!
野菜!
旅行の中で行ったお店ではあまり生野菜の料理がなく焼いた肉に少し添えてあるだけのものが多かったが、このお店はベジタリアンむけの料理としてサラダボウルが提供されていた。妻は肉や味の濃い料理に疲れていたようでムシャムシャ食べていた。

ぱっと食べてホテルへ帰還。

帰路

予約について

www.kew.org


次回 prelude.hatenablog.jp

新婚旅行(イギリス・イタリア)#4

前回 prelude.hatenablog.jp

テムズ川沿いを散策してウェストミンスターが見えてきたところから。

ウェストミンスター宮殿

橋から見るとウェストミンスター宮殿のその大きさがよくわかる。近づいているようでまだまだ距離がある。

ウェストミンスター宮殿と二階建てのバス
*1

ウェストミンスター宮殿は宮殿ではあるのだが、現在はイギリスの国会議事堂として使われている。時間指定のチケットを購入することで内部を見学することができる。国会議事堂の周辺ということもあって、建物は大きく交通量も多かった。正面にあるのはGOGGS*2と呼ばれる行政機能が詰まった建物。

Government Offices Great George Street

すぐ目の前には広場がある。名前はParliament Square*3

Parliament Square
この広場は多くの人がくつろいでいた。家族で散歩に来ていたりペットと遊んでいたり、友人同士でコーヒー片手に談笑していたり。

この広場には著名な政治家の銅像がいくつか建てられている。

Winston Churchill

見学の予約時刻まで時間があったことと、歩き疲れてしまったのでカフェへ。少し探したがなかなか見つからず、結局ウェストミンスター宮殿から800mくらい離れたところにあるPret A Mangerに入った。難しいメニューはわからないのでここでもエスプレッソを注文。エスプレッソを受け取る時に店員から何か言われたのだがいまいちわからなかった。何度か聞き返してもわからなかたので、とりあえずyesとだけ答えて、地下にあるテーブルでエスプレッソを飲んだ。 しばらく休んだあと、ウェストミンスター宮殿へ向かうため荷物を整理してトイレへ向かうと、なんとトイレに向かうドアがダイヤルで施錠されていた。「店員に言われたのはこれか...」と思っていたら既に中で並んでいた人が開けてくれた。なお、トイレはかなり汚かった。

トイレを済ませてウェストミンスター宮殿へ。宮殿の敷地に入るとまず厳重なセキュリティチェックがある。そこそこの警察がいて金属探知機だけでなくボディチェックもされる。さすがに国会のセキュリティということで警戒心が強く緊張感があるのだが、日本語を喋りながらヘラヘラしていると人畜無害な日本人旅行客という印象を与えることができ対応が柔らかくなる。

セキュリティチェックを終えると建物の中に入ることができる。敷地内から撮ると周囲の建物が映らないので見え方が変わって良い。

ウェストミンスター宮殿敷地内
写真を撮っていると、同じく見学に来ていたであろう男性から「写真を撮ってくれないか?」と話しかけられる。実はセントポール大聖堂でも似たようなことがあり、旅行客同士で写真を撮る場面が何度かあった。慣れたように相手のスマホを受け取り、縦や横、構図を変えたり、下から煽ったりして全力で写真を撮る。ここまで真剣に撮る人もいないようで毎回かなり喜んでくれる。すると、相手からも写真撮影を提案してくれ、複数枚にわたって写真を撮ってくれる。 バーバルコミュニケーションが取れない分、このような親切心による交流が非常に楽しかったことを憶えている。英語で会話ができるようになればより楽しいだろうと思う場面は多かったが、それと同じくらい言語や文化を超える人間の善性を通じたコミュニケーションが行えることの喜びを感じた。

宮殿に入るとまずとても広いホールがある。セントポール大聖堂でも感じたが、日本の建物と違って天井が非常に高い。

ホール
まずはホール内で音声ガイドを受け取る。たしか見学と併せて予約をしたはず。選択可能な言語に日本語がなかったため、今回は英語としているが英語を聞き流すことはできないので、手に持つが音声ガイドは切った。

ホール奥
ホール奥のステンドグラスに描かれているのは貴族の紋章だろうか。隙間なくデザインされている。
ステンドグラス

ステンドグラスばかり見て次の順路がわからずにいた。序盤から順路がわからず夫婦で戸惑いを隠せないでいたら、近くにいたスタッフが優しく次の扉を教えてくれた。

次の扉

部屋にはいると両側面に彫像と絵画、上の方にはホールにあったのと同様に貴族の紋章が描かれたステンドグラスがある。

次の部屋
音声ガイドを聞いている人がいたが、もちろん英語はわからないので音声ガイドは聞かずに室内を眺め終えたら次の部屋へ。

と、写真はここまで。これより先は写真撮影は禁止だった。豪華絢爛な貴族院の装飾とTVでよく見る庶民院を生で見れたのは非常に良かった。議会では声が届くようにマイクが吊るされスピーカーがソファに埋め込まれていた。 画像と併せて説明している記事があったので詳細はそちらに。やはり宮殿として造られ国会として使われる場所というものは、国としての権威性が装飾に現れており歴史の重みを感じることができる。ロンドンへ旅行するならばぜひ訪れることをオススメしたい場所だった。 ameblo.jp

見学ゾーンを抜けると土産屋とカフェが併設されている。

Jubilee cafe
次の予定もあったので立ち寄らずに宮殿を出た。

散歩

次の目的地に至るまで観光地がいくつかあるので、散歩がてら外から眺めることにした。宮殿から出てGOGGSを右手に通りを進んでいくと緑豊かな道*4に出る。

Birdcage Walk
この道はロンドンオリンピックや毎年行われるロンドンマラソンで使われている。

右手の緑の中に入ってみると公園になっている。湖を中心にまわりは芝生があり、そこでは多くの現地民がくつろいでいた。ブルーシートを敷いて寝転んでいたり、楽器の演奏をしている人もいた。

St James's Park Lake
St James's Park (鳥)

この公園を抜けると正面にバッキンガム宮殿が出てくる。夏季しか入場ができない*5ため、今回は外から眺めるだけ。

Buckingham Palace(遠巻き)
Buckingham Palace(正面)
広場には多くの観光客がいて写真を撮影していた。宮殿に近づくと、建物の外には衛兵を見ることができる。下手なことをすると怒られるらしく、中を見学したい気持ちを抑えて柵の間から指をくわえて眺めておいた。
Buckingham Palace(柵の間から)
こちらは宮殿の門*6。ここでも他の旅行客が互いに撮影していたので「撮ろうか?」と言ってスマホを受け取り、全力の撮影をした。もちろん代わりにこちらのことも撮ってくれた。
Canada Gate

バッキンガム宮殿に背を向けると長く広い道*7がある。この道は儀式用の道路として建設され、現在も国家行事の際に使われている。そこそこ長い道で、行事がなければ車も通らないので歩行者天国のようになっている。右手には先ほどまでいた公園があり、左手にはバッキンガム宮殿とは別の宮殿や美術館が並んでいた。

The Mall

人の流れのまま道を進んでいく。道の先には大きな建物*8があり、みなその建物なかをくぐっている。周りを眺めながら歩みを進めていると大きな建物が近づいてきた。これまたすごい装飾の建物だなと思ってみてみると、まさかの工事中だった。遠巻きに見ていたので全く気づいていなかったが、ただの写真だった。ちょうど晴れていたこともあって背景が同化していた。

Admiralty Arch(工事中)

ここをくぐると一気に雰囲気が変わる。テムズ川を越える道、ウェストミンスター宮殿へと続く道、バッキンガム宮殿へと続く道、市街地へ向かう道。それが交差しており、非常に交通量が多い。

五叉路
ちょうど隠れてしまっているが、チャールズ1世の騎馬像*9がこの五叉路の中心にある。

道路を渡ると広場がある。ここはトラファルガー広場*10と呼ばれ、政治演説や集会などで使われている。かなりの人数がいて、旅行客だけじゃなく現地の人も多くいた。待ち合わせ場所としてよく利用されているのかもしれない。ちなみにここでも他の旅行客と写真の撮り合いをした。

Trafalgar Square

奥に見えているのはナショナル・ギャラリー*11だ。階段を登って正面まで行くと、かなり長い行列ができていた。今回は旅程に含まれておらず、外から見るだけ。

The National Gallery

トラファルガー広場をナショナル・ギャラリーから見るとこんな感じ。広場中心に据えられている柱はネルソン記念柱*12と呼ばれる。イギリス海軍提督の銅像であり、対戦を行ったフランスの方角を向いている。

Trafalgar Square from National Gallery

広場を抜けて市街地の方へ進んでいく。さきほどまでは大きな建物に合わせて広い空間だったが、徐々に人の数に対して狭くなってきた。市街地らしく喫茶店や飲食店が道の両側に所狭しと並んでいる。写真はPiccadilly Circus駅前の交差点だ。Piccadilly Circus駅は複数路線が乗り入れる駅で非常に混雑している。ロンドンに着いてから現地民の若さと活気を一番感じることができたかもしれない。

Piccadilly Circus #1
Piccadilly Circus #2

ピカデリーサーカスから目的地に向けて歩いていく。この道はシャフツベリー通り*13と呼ばれる。

Shaftesbury Avenue

この通りは劇場街の中心地で通りの両側には大小様々な劇場が並んでいる。劇場街が栄えているため、飲食店も多く立ち並ぶ。あまりの人混みのため、立ち止まって写真がなかなか撮れなかった。かろうじて撮った写真は中華街*14

Chinatown

人混みではぐれないように気をつけながら歩みを進めると、ようやく目的地のソンドハイム・シアターが見えてきた。各劇場では演目が決まっており、外装はその演目で装飾されている。写真にもあるとおり、この旅行ではLes Misérablesを観劇する予定だ。

Sondheim Theatre

上演開始まで時間があったのと、いい加減歩き疲れたので夕食を取ることにした。どこで食べるか決めていなかったが、飲食店は多くあるのでなんとかなるだろうと考えていた。しかし、飲食店以上に人が多く、入れる場所があまりなかった。あっち行ったりこっち行ったりしてかなり歩き疲れたことを憶えている。なんとか見つけたメキシコ料理店でブリトーを食べた。

Tortilla Soho
ブリトーとタコス

ちなみに注文はかなり難しいので、英語に自信がない場合は気をつけた方が良い。サブウェイのようにカスタマイズが可能で店員から具材を入れるかどうか聞かれる。店員から「入れる?」と聞かれるので、とりあえずyesと答える。yesと言った時に微妙な顔をされながら同じ質問をされた場合、「A or B」と聞かれているので、聞き取れた単語をオウム返しする。するとあら不思議、ブリトーが完成する。席に着いて妻に何が入っているのか聞かれたけれど、こっちが聞きたいと思った。

食べ終わってもまだまだ時間に余裕があった。人混みの中は疲れてしまうので、もはや慣れてきたPret A Mangerへ。しかし、営業時間が終わるらしく30分くらいで追い出されてしまった。

Pret A Manger

ゆく宛もなく人の流れのまま歩いていたら大きな交差点に到着。この交差点にはHarry Potterの劇場があった。建物の前は広場のようになっていて、入場時の行列も長くできていた。どのような演目で行うのか、劇場のキャパシティはどの程度なのか、といった劇場の格付けは当然あるのだろうなと感じた。

Palace Theatre
palacetheatre.co.uk

交差点を越えるとBrewDogのバー。

BrewDog Seven Dials
drink.brewdog.com

ソンドハイム・シアター

ようやく予約の時刻になったので劇場へ。今回予約しているのはソンドハイム・シアターのLes Misérablesだ。 www.sondheimtheatre.co.uk

建物に入る前に荷物チェックとチケット確認がある。建物内はあまり広くはなく、また上演時刻が決まっていることから一気に人が集まるので非常に混雑していた。また、建物内の構造が難しく道の把握がなかなかできなかった。時間が迫っている上に混雑していたことから写真をほとんど撮っていなかった。アルバムを見返すと壁に掛けてあったポスターの写真だけはあった。

ポスター

なんとかして劇場内へ。第一印象は天井低いなぁだった。

劇場
席は結構前の方を予約していた。なので、舞台の両側にある舞台美術もよく見えた。
着席
席から後ろを見るとなんと上階が存在した。天井が低いなんてことはなく、フロアがいくつもに分かれていた。
劇場上階

幕が上がるとまず演奏が始まる。演奏はなんと舞台の下で行っている。劇に疎いのであまり詳しくないので非常に驚いたが、この舞台下のことをオーケストラピット*15と呼び生演奏する際には一般的な手法らしい。

舞台で行う演技は何が起きているのか伝わりやすいように身体を大きく動かすと聞く。目の前で行われている劇も同様に、その場面で注目すべき人は明確でわかりやすい振る舞いをしていた。しかもLes Misérablesはミュージカルのため、そのような演技をしながら歌う必要がある。もちろんマイクもつけているだろうが非常に大きな声量で歌も非常に上手く、完全に舞台を圧倒していた。 また、各場面の見せ場が終わると客席から大きな拍手や指笛が鳴る。劇の盛り上がりを俳優だけではなく観客も一緒に作り上げているような雰囲気がそこにはあった。観客の風貌からして旅行客だけではなく現地民も多い印象で、ラフな格好の人も多かった。つまり、この劇場の一体感は演劇文化が色濃い劇場街の中心地で行われるロンドンの日常風景なのであろう。このような現地民の文化を強く感じられる場所というのはなかなかない。個人的にはウェストミンスター宮殿よりもオススメしたい場所だ。劇自体も非常に良かったが、演技だけではなく劇場や劇場文化を体験できたことは感激だった*16

なお、もちろん全て英語なので、観劇まえに予習をしておくとより楽しめる。Les Misérablesは映画を観ておくと良い。

あっという間の時間だった。外に出るとすでに暗くなっていて、昼間とは大きく雰囲気が異なっていた。

夜のシャフツベリー通り
夜のPalace Theatre

慣れない国のため治安が怖かったが、極力明るく人通りが多い道を選びながら歩いてホテルまで帰った。

予約について

www.parliament.uk funlondon.londontheatredirect.com


次回 prelude.hatenablog.jp

新婚旅行(イギリス・イタリア)#3

前回 prelude.hatenablog.jp

便秘気味の重い体を起こして3日目。この日もロンドン市内をウロウロする。

セントポール大聖堂

まず向かったのはセントポール大聖堂。ウェストミンスター宮殿と間違えて予約してしまったのだが、実は非常に有名な建物であるということを後に知った。ここもホテルから近いため徒歩で向かうことができた。土曜日だったためか平日のような慌ただしさはなく、静かな朝だった。

ロンドンの朝、名もなき道1
ロンドンの朝、名もなき道2
Holborn Viaduct
この橋はロンドンの交通の便を改善するために1863年から1869年の間に建設された。開通時にはヴィクトリア女王が馬車行列でお祝いしていたらしい。それと同じくして、我々は「ええじゃないか」と叫びながら町で踊り狂っていた。

予約の時間まで少し時間があったのでカフェで一服。Caffè Neroはロンドン市内の至るところにあるので、旅行中は非常に助かった。難しいメニューは頼めないので、漢は黙ってエスプレッソ。

Caffè Nero
飲み終わってさて行こうとした時、日本の喫茶店であればトレーを片付ける場所があるがこの店にはそれがなく困ってしまった。空のカップを前にどうすべきか迷っている挙動不審な夫婦。Google翻訳に「トレーはどこに片付ければいい?」と入力した結果を店員に見せると、笑顔でトレーを受け取ってくれた。

Caffè Neroを出て少し歩くと教会の入口がある。敷地に入るとちょっとした庭のようになっていて建物を見ながら入口の方へ向かって歩いていると、他の旅行客に話しかけられた。どうやら迷子になっていたようで行き方を聞かれたのだが「現地の人間じゃないからわからないよ」と答えた。あてが外れて残念そうにしていたけれど、こちらも拙い英語で「We are not local person!」とだけ言ってごめんな、という気持ちに。

建物の前では簡単な荷物検査とチケットの確認を行った。教会を背に夫婦でお互いに写真を撮っていたら、スポーツウェアを着た現地の方が近づいてきて写真を撮ってくれた。今までは観光地で旅行客同士が撮影しあうことはあったが、現地の方とコミュニケーションすることは少なかったので嬉しかった。

セントポール大聖堂裏側

大きな建物だが中に入ってみると、内部はぽっかりと空いていて非常に広い空間となっている。

喋ったりして目立つ側
このドームは円形の空間になっていて、そこを囲むようにパイプ椅子が並べられていた。定刻になると神父?がマイクを使って何か話していた。パイプ椅子に座って話を聞いてみると声が跳ね返ることなく遠くに飛んでいくような響き方だった。

ドームから奥を見るとステンドグラスがあったのでそちらに向かうことにした。ステンドグラスへ向かう扉がドームの両脇にある。この扉の装飾もすごい。

ステンドグラスへ向かう扉
扉を進むと天井から床まで繊細な装飾が施されていた。特に天井は絵画が描かれていて、しかも同じものはない。これを作るのにどれほど時間がかかったのだろうか。繊細な装飾を見て毎回思うが、日本だと石で作られた歴史的な建造物が少ないので、ここまで華美な装飾と絵画による建物を見るのは異文化をとても感じる。
天井すごい

上下左右によそ見をしながら歩いていたらステンドグラス前に到着。

ステンドグラス
ステンドグラスから中心を見ると

ステンドグラスを離れると地下へ続く階段を発見。地下には歴史的なあれこれの説明やチャペルがあった。色々見ていると出口に到着したのだが、どうやらこの建物の正式な出口らしい。まだ全然見て回れていないため引き返してまた地上へ。

セントポール大聖堂地下

地上に上がるとステンドグラス側とは反対の場所に出た。

ステンドグラスの反対側
ざっと見終えたので出口に向かおうかと思ったが、気になっていることがあった。それはこの建物の上層階への行き方である。色々見て回っていた時にドームの上の方に人の影があったのだ。なんとかして上層階に行けないかその手段を探したが見つけられず、スタッフの人に階段の場所を教えてもらった。ちなみに「どうやったら上階に行ける?」と聞いたら、親切心からか想定の10倍の量の英語が返ってきたため、指差しと全く何もわかってなさそうな顔で聞き返すことで事なきを得た。

せっせと階段を登ると中二階に出た。ここからは先ほどまでいた場所を覗き見ることができた。どうやら下から見た人の影はここから覗く人だったようだ。

上から
上層階は写真禁止のためインターネットから拾ってきた画像を混ぜつつ貼っていく。この螺旋階段はハリー・ポッターのロケ地としても使われていたらしい。見た目からしてレモンキャンディ*1の場所ではないのでどのシーンだろう。
螺旋階段
螺旋階段をこれでもかと登った後に現在地を示す地図が出てくる。あんなに登ったにまだ中腹。絶望しても降りるのが面倒なくらいの高さを登ってしまっている。なお、セントポール大聖堂の高さは111mである。窓はなくひたすら回りながら登るだけ。心せよ。
You are here

登り切ると外壁に出る。昨日の雨が嘘のような快晴。適度な雲も良い。

ビル街
テムズ川が見える
広々とした景色で油断させたところでまた階段。何年ものかわからない上に大量の旅行者の荷重に耐えられるのか心配になる階段。もはや登ることよりも降りる時の方が怖いだろうと思いつつもまた登る。
恐怖の鉄骨階段
絶望の鉄骨階段
鉄骨階段を登るとようやく最上階。とても見晴らしが良くテムズ川の向こうにはロンドン・アイも見える。
遮るものがない景観

この景観の良さは景観保護を理由にセントポール大聖堂よりも高い建物が建築できないように規制されていることで成り立っている。もちろんセントポール大聖堂からの眺めを良くしたいのではなく、どこからでもセントポール大聖堂を拝めるようにという意図である。 www.london.gov.uk

階段を降り建物の外に出てみると、このような外観だった。どう見てもこっちが正面。

セントポール大聖堂正面

www.stpauls.co.uk

テムズ川

次の予定まで時間があるのでテムズ川周辺を散歩しつつ昼食探し。セントポール大聖堂沿いではなく、より栄えていそうな向こう側へ川を渡ろうと橋に向かっていたら、パカパカと音が。ちなみに糞は放置なのでクサい。

セントポール大聖堂から少し離れるとテムズ川を渡る橋がある。この橋を渡るとテムズ川が一望できる。
テムズ川
汚いことで有名なテムズ川、近くで見ると茶色く濁っていることがハッキリわかる。悪臭はさほど気にならなかった。
茶色いテムズ川
ja.wikipedia.org www.jiji.com

川沿いに歩いているといくつかお店がある。選り好みをしてお店に入るチャンスを逃しながら歩いた結果、ハンバーガー屋にたどり着いた。

www.kerbfood.com

KERB at The Understudy
THE MELTDOWN
このお店は大きな建物内のテナントとして入っている。メインはNational Theatreだ。1Fにはソファが多く用意されていて、ゆっくりすることができた。トイレも非常にキレイだったことを憶えている。 www.nationaltheatre.org.uk

少し休憩してまた歩き進んでいくと徐々に人が増えて賑やかになってきた。

サイクリング集団
フリーマーケット
橋下のスケートパーク
メリーゴーランド
このあたりはかなり賑やかで観光客だけではなく現地の人もちらほら見かけた。ランニングをしていたりサイクリングをしていたり。日本のキレイに舗装された川沿いと同じような光景だった。

気づけばロンドン・アイが目の前に。かなりの行列ができていた。

ロンドン・アイ

ロンドン・アイ周辺の人混みを抜けると川の向こうに次の目的地であるウェストミンスター宮殿が現れた。

ウェストミンスター宮殿

予約について

www.stpauls.co.uk


次回 prelude.hatenablog.jp

*1:英語版ではシャーベットレモン

新婚旅行(イギリス・イタリア) #2

前回 prelude.hatenablog.jp

イギリスに到着してホテルで一泊した翌日。慣れない環境で予定通り起きなきゃ行けないプレッシャーですぐ起きてしまった。時差は一切感じることはなかった。いつもとは異なるセキュリティ万全の支度をしてホテルを出る準備をした。

大英博物館

ホテルを出る時には毎回鍵を預ける必要があるのだが、フロントにてホテルマンに「今日はどこに行くんだい?」と聞かれ、なんとか「British Museum!」とだけ返して事なきを得た。思い返すとチェックイン時の会話で日本人と答えていたので、そこまで会話を求められなかったのかもしれない。

さて、本日最初の予定は大英博物館だ。ホテルは大英博物館から徒歩圏内にある。大英博物館までの道中でEnglish Breakfastを食べるため早めに出ていたため、周りを街並みをキョロキョロしながら良さそうなカフェを探していた。気づいたら大英博物館に到着してしまったので、都合よく正面にあったカフェにすることにした。Google Map

Gaia Food & Drinks

Breakfastはこちら。

British Breakfast

妻が頼んだクロワッサン。想像の5倍デカい。

Croissant

見た通りのシンプルな味で、大満足の朝食だった。

外に出るとそこそこ強い雨が降ってきてしまったので傘が必要になった。傘を日本に忘れてしまったことを妻に呆れられながらすぐそばにあったお店で傘を調達した。Google Map

London Premier Souvenirs

大英博物館に入るためには時間を指定して予約が必要なのだが、予約をしたからといってスムーズに入場できるわけではない。入場時には持ち物検査が必要でありそのために長い行列ができる。お店を出た時には既に行列ができており、なんと外周を回って長い行列ができていた。雨が降っていたのでまだマシな方だと思うが晴れていたらもっと長い行列になっていただろうと思う。

行列

行列に並びやっと正面。

大英博物館正面

館内に入って少し進むと中央には大きな空間が広がっていた。ここを中心に東西南北にテーマ毎の展示がある。館内マップ

館内中央部

Rosetta Stone
4人組
体育座り
人のミイラ(棺あり)
人のミイラ(棺なし)
猫のミイラ
現地のちびっこ達
時計仕掛けの鐘
船の形をした時計
ギリシャのなにか

次の予定もあるので、頃合いを見て大英博物館を退出。人混みに疲れたので、近くに公園があって落ち着いた。

大英博物館近くの公園

ロンドン自然史博物館

次の目的地であるロンドン自然史博物館に向かってHolborn駅からSouth Kensington駅へ地下鉄で移動。

South Kensington Station

駅から歩いて向かうと道中にタピオカ屋。こんなところにもタピオカ屋はおるんか。。。*1

鯨タピオカ

道中はオシャレな通りだった。

Exhibition Road
en.wikipedia.org

ここでも少し並びはしたものの、事前に入場券を購入していたためすんなりと館内に入れた。

ロンドン自然史博物館正面

入るといきなり鯨がお出迎え。メインホールには面白い展示がいくつかある。

メインホールとシロナガスクジラ
キリン
45億年前の隕石
45億年前の隕石の説明
恐竜

メインホールだけでかなり楽しめるのだが、展示はまだまだ多くある。少し疲れたのでメインホールの奥にあるカフェテリアで休憩しつつ、凝った天井を眺めていた。

博物館内壁

予定では隣接している科学博物館にも行く予定だったが、疲労と展示の面白さを踏まえて行かないこととした。

一息ついてからカフェテリア奥の展示へ。

チョウチンアンコウ
パイプウニ
ゾウとクジラの骨格標本
イルカもいるか
ティラノサウルス(動く)

ぐるっと回ってまたメインホールに。

メインホール(上から)

歩き疲れたこともあり退出。

夜ご飯

電車で移動してBond Street駅へ。スペースマウンテンみたいな構内だった。

Bond Street Station

地上に出ると銀座みたいな街並みの道に出た。この通りはOxford Streetという名前らしい。

Oxford Street
www.oxfordstreet.co.uk

Selfridgesという超高級百貨店。

Selfridges
www.selfridges.com

物色しながら歩いて目的地であるメイフェアチッピーに到着。妻調べでは、ここはFish And Chipsが有名らしい。

The Mayfair Chippy
Fish And Chips
写真だと少なく見えるけど、食べてみるとまあまあな量だった。 www.mayfairchippy.com

食後は運動がてら歩いてホテルへ。道中に絶対に使っちゃいけないATMがあってテンション上がった。

Cash Machine

長旅した翌日とは思えない詰め込みな予定だったため、ホテルに到着して明日の予定を確認したらすぐ爆睡。とはなかなかならず、出国前に買っておいた漫画をスマホで読みながらダラダラ過ごした。

予約について

各所の予約はこちらから行える。 www.britishmuseum.org www.nhm.ac.uk www.sciencemuseum.org.uk(こちらは諦めたところ)


次回 prelude.hatenablog.jp

*1:後で調べてみたら日本にも「くじらタピオカ」や「鯨茶の屋」といった名前で店舗を構えていたらしい。しかし、営業している店舗は見当たらず、ホームページもないため運営会社は不明。タピオカ屋はいったいどこから来てどこへ行くのだろうか。

新婚旅行(イギリス・イタリア) #1

5/2から5/11でイギリスとイタリアを旅行してきた。旅行先の候補や旅支度について書けることはあれど、書いていて楽しいものでもないので旅程をメインに記録しておく。

ロンドンへ

羽田から上海を経由してロンドンへ。機内食は合計3食出た。

機内食
機内食
機内食
到着したのはヒースロー空港。結構でかい。ちなみにロンドン中心部からは1時間程度かかるところにあるので、空港到着からホテルまで1時間くらいかかった。発音はヘェアスロゥ。

ホテルはHolborn駅近くのPremierInn(というビジネスホテル)。

Premier Inn London Holborn hotel
室内

ここまで長時間のフライトは人生で初めてだったので正気を保てるか不安だったが杞憂だった。ちょっと高めのネックピローと隣席ガチャに成功したことが要因。


次回 prelude.hatenablog.jp

DomainModelとDTOが相互に変換可能であることを要求するTraitが作りたかったんだ

業務の中で思いついた便利 Trait を供養します。どこかで使えそうで、いやしかしどこにも使えそうにない Trait です。もしかしたらライブラリにありそうだけど標準ライブラリにはないはず。たぶん。

経緯

いま業務で関わっているアプリケーションでは DomainModel をリポジトリに渡して DB に保存しています。その DomainModel を DB には JSON 形式で保存する要件がありました。DomainModel を JSON に変換するということは、DomainModel に serde::Deserializeserde::Serialize を derive することになりますが、DomainModel は DB での保存のされ方を意識したくありません。そこで、必ず DomainModel と一対一に対応する DTO が欲しくなります。

相互に変換可能であることを要求するTrait

さっそくですが、Trait の定義は下記のようになりました。

trait BiConvertible<T>
where
    Self: Sized,
    T: BiConvertible<Self>,
{
    fn convert(self) -> T;
}

この Trait は型変数 T を受け取り、convert メソッドの戻り値になります。この T は BiConvertible を実装している必要があります。つまり、T の convert メソッドを実行すると Self に変換されます。

例えば、2つの型のうち型方の型のみに実装を行うとコンパイルエラーになります。

struct A;
struct B;

impl BiConvertible<B> for A {
    fn convert(self) -> B {
        B {}
    }
}
error[E0277]: the trait bound `B: BiConvertible<A>` is not satisfied
  --> src/main.rs:12:6
   |
12 | impl BiConvertible<B> for A {
   |      ^^^^^^^^^^^^^^^^ the trait `BiConvertible<A>` is not implemented for `B`
   |
   = help: the trait `BiConvertible<B>` is implemented for `A`
note: required by a bound in `BiConvertible`
  --> src/main.rs:4:8
   |
1  | trait BiConvertible<T>
   |       ------------- required by a bound in this trait
...
4  |     T: BiConvertible<Self>,
   |        ^^^^^^^^^^^^^^^^^^^ required by this bound in `BiConvertible`

ちなみに自身に変換する場合はエラーが発生しません。2つの異なる型が相互に変換可能であることをコンパイル時に検知したいというコンセプトからは違反しますが考えないことにします。(となると BiConvertible の命名が微妙なわけだけど結局採用はしなかったので、命名についても同様に考えないこととする)

impl BiConvertible<A> for A {
    fn convert(self) -> A {
        self
    }
}

DomainModelとDTOが相互に変換可能であることを要求するTrait

さて、本題の DomainModel と DTO の相互変換についてです。下記の Trait はコンパイルが通ります。

trait DomainModel<T>
where
    Self: Sized + BiConvertible<T>,
    T: Dto<Self>,
{
    fn to_dto(self) -> T {
        self.convert()
    }
}
trait Dto<T>
where
    Self: Sized + BiConvertible<T>,
    T: DomainModel<Self>,
{
    fn to_domain(self) -> T {
        self.convert()
    }
}

impl DomainModel<B> for A {}
impl Dto<A> for B {}

しかしこの実装では DomainModel Trait を実装する時に DTO の具体的な名前が出てきてしまいます。DTO が変換先の DomainModel の型を知っていることは問題ないですが、DomainModel はそれ自身が誰に変換されてどう使われるのかを関知する必要はなく、むしろこの形だと変換先/利用先の知識が Domain 層を侵食しています。

型変数にするから型が現れてしまうわけなので、制約を書く場所を変えてみました。

trait DomainModel: Sized {
    type T: Dto + BiConvertible<Self>
    where
        Self: BiConvertible<Self::T>;

    fn to_dto(self) -> Self::T
    where
        Self: BiConvertible<Self::T>,
    {
        self.convert()
    }
}

trait Dto: Sized {
    type T: DomainModel + BiConvertible<Self>
    where
        Self: BiConvertible<Self::T>;

    fn to_domain(self) -> Self::T
    where
        Self: BiConvertible<Self::T>,
    {
        self.convert()
    }
}

変換先を Associated Type にしました。Self が BiConvertible であるという制約は Associated Type に行っています。メソッドにも制約が加えられているのは Self への BiConvertible が where で足されているため、メソッドを呼び出す Self が BiConvertible を満たしていることがわからないためです。('not satisfy'というエラーログで出たので制約が満たせていないことはわかりましたが、where 周りの細かい理解が足りていないことがわかった)

しかし、これらの Trait を実装すると、コンパイルエラーになってしまいます。

impl DomainModel for A {
    type T = B;
}
impl Dto for B {
    type T = A;
}
error[E0275]: overflow evaluating the requirement `<A as DomainModel>::T == B`
  --> src/main.rs:50:14
   |
50 |     type T = B;
   |              ^

制約が再帰的になっているぞ、とのことです。

E0275 - Error codes index

むすび

他にも制約をつける場所を変えることはできますが、その場合は convert メソッドが呼び出せなくなってしまったり、BiConvertible が実装不要になってしまうなどの問題があり解決には至りませんでした。集合論や型パズルに自信ニキなら上手く作れそうな気もしますが時間切れ。実務に採用することはありませんでした。

こういう妙な型は納期とのトレードオフで破壊されがちなので、コメント含むドキュメンテーションを通じてドメイン知識を共有できる体制づくりをした方が長期で万人に効くと思う。とはいえ、本当に厳しい納期の前にはドキュメンテーションや体制づくりも脆弱。やはり型なのか。そうなのか。